MESSAGE

シーゲルを未来につなぐ、
次世代の主役へ

私たちシーゲルは、人々の暮らしに必要不可欠な自動車に携わっています。
自動車業界は日本のものづくりを支える大きな柱であり、シーゲルは地域の活性化にも貢献しています。

日本を支え、地域を盛り上げる企業として、私たちは未来につながる次世代の人材を育成しています。

切磋琢磨

お客様のベストパートナーになるために、
技術を切磋琢磨していく。

シーゲルは大分県中津市にあり、自動車メーカーの部品製造を行っています。
地域から都会へと働き手が流出している今、シーゲルは雇用を生み出し、中津という地域の過疎化を防ぐことに貢献しています。ただしそれは、私たちのお客様である自動車メーカーがあってこそ。
世界的な自動車メーカーの工場が中津にあり、その製造を支える私たちは、主役と言うよりも「縁の下の力持ち」と言うイメージのほうが近いでしょう。

シーゲルにはどこにも負けない技術力があります。
それは、本来自動車メーカーの工場内で製造される製品を請け負っていること。
この技術力を持つ企業はシーゲルの他にはありません。
つまりは、お客様自体がライバルなのです。
だからこそ私たちは、お客様のベストパートーナーとして技術力を磨き上げ、
切磋琢磨していく努力を怠りません。

試行錯誤の中で積み重ねてきた
技術とノウハウ

2003年、中津にダイハツ九州の工場が建設されたことをきっかけに、親会社であるしげる工業が「シーゲル」として中津での事業をスタートさせたところからシーゲルの歴史が始まります。
シーゲル設立から2年後、シーゲルはしげる工業からインパネモジュールという技術を受け継ぎました。本来、インパネモジュールは自動車メーカー自身が手がける仕事です。ほとんど外注には出さない部分を任されることになり、シーゲルは大きく発展しました。第2工場ができ、従業員数も一気に3倍に増えたのです。

しかし順風満帆に進んだわけではありません。
急激に従業員が増えたことから、当時は他業種から転職してきた未経験者がたくさんおり、技術が不足していました。さらには、班長や係長などの管理職もマネジメント経験が足りません。技術力、ノウハウ、人材、経験値、すべてが不足していました。そのため、製品の品質が安定しなかった時期もあります。人材を育てる余力もなく、ただがむしゃらに前を向いていました。

親会社のサポートを受けながら、ひとつひとつ困難に立ち向かっていく中で「親会社のために自分たちはものづくりに専念する工場でいい」という流れから、「ひとつの企業として自立していく」という考えに風向きが変わってきます。
私たちは親会社の九州工場ではなく、「株式会社シーゲル」。自分が大黒柱として活躍していくのだという気持ちが、会社の中に生まれてきたのです。

試行錯誤を繰り返し、辛い時期ではありました。けれどその苦難を乗り越え、親会社に言われたからやる。ではなく、「シーゲルをもっとよくするために、こうしていきたい。こんな設備がほしい」と、自らが提案できる会社へと成長していったのです。

「次世代の主役を育てたい」という想い。

とはいえ、まだまだシーゲルは発展途上。これまで成し遂げたこともあれば、これから実現すべきこともたくさんあります。
だからこそ、これからシーゲルで働くみなさんには、「次世代の主役」となり、活躍してほしいのです。

次世代の主役になってほしい、と言われてもピンと来ないかもしれません。
シーゲルの考える「主役」とは…会社や班⇒職場を引っ張っていくような存在のことです。

また、もうひとつ「視野の広い人材に育ってほしい」という想いがあります。
過去のシーゲルには「広い視野を持った人材」がいませんでした。広い視野がないと、どうしても自分の身近な場所、自分の班⇒職場や課のことで頭がいっぱいになってしまいます。
会社の売り上げや安全面、品質、他の課や従業員のことまで、さまざまな視点から物事を考え、「会社全体のために動ける人」が必要なのだと実感しました。

これを、いきなり新入社員に求めることはしません。
新入社員の皆さんは、だいたい3年ほどで一通りの仕事を覚え、5~10年で班長などのリーダー職につくでしょう。まずはいろんなことに興味を持つことが大事。さまざまなことを学び、成長を目指してもらえたら、と思っています。

夢のキャンバスは
真っ白でいい。
私たちと一緒に夢を見つけてください。

最後に、私たちがどんな仲間と一緒に働いていきたいかと言うと、「学歴よりも、『学ぶ』ということに意欲的な人」と働いていきたいと考えています。学歴はその人が努力してきた証で、素晴らしいものです。ただし、学ぼうとする意欲を持つ人は学歴にかかわらず、どんどん伸びていきます。

それから協調性も必要とされます。シーゲルでは、みんなで会社をよくしていくことを目的とした「TPM活動※」に取り組んでいます。会社全体で改善を目指していく活動の中では、協調性や積極性が必要になります。何よりも「自ら想いや考えを発信できる人」になってほしいと思います。

TPM活動を通じて成長していく人を、私たちはたくさん見てきました。例えば最初は手が震えてうまく発表できなかった人が、最後にはしっかりと発表ができるようになります。
できなかったことができるようになるためには何が必要かと言うと、「自分自身を好きになること」、つまり自分に自信を持つことだと考えています。
成功体験をコツコツと積み上げ、周囲から信頼されるようになることで、自分に自信を持てるようになるでしょう。そして私たちも、あなたが自信を持ち、次世代で活躍する主役になれるようサポートしていきます。

次世代の主役となるために、大きな夢や目標が必要かと言うと、私はそうは思いません。
むしろ、最初は真っ白でもいいのです。

※TPM…トータル・プロダクティブ・メンテナンス。自分たちの設備をきれいに整え、不具合をなくしていく生産性向上のためのマネジメント活動。